Tan-Tan

パートナーを自死で亡くしたグリーフサバイバー(自死遺族)の毎日を淡々と綴っています サイト→『andante』https://andante069.amebaownd.com/

診察日

休みの日にはオットとお祭りに出かけて、普通の日は安穏と暮らしていたにもかかわらず、なぜか診察日当日の朝は気が重くて、カウンセリングでも診察でもボロボロ泣いた。
お薬が多いのかもしれません、ということでトレドミンが75mg→50mgに減った。薬の量もそうだけど、もしかしたらヒプノを受けたことにも関係があるのかもしれない。
そういう話に詳しい友達と、病院帰りに会って話した。話していくうちに、こころの中が整理された。友達に、あんなに自分の話をしたのは久しぶり。数年ぶりってくらいに。ヒプノの話だけじゃなくて、これまでどういうふうにオットとつきあってきたのかってことや、どんな子供時代だったのかっていうのも説明した。その合間に、「傷ついてるはずなのに、全然感情を見せない」って言われて、そうかもしれないって思った。悲しいとか苦しいとかあるはずなのに、結果として話すときって淡々としているから、たぶんそういう表情を相手に見せていないんだと思う。それが誤解されて、「何考えてるかわからない」って言われるんだろうな。
以前、カウンセラーの先生に「他人の評価基準じゃなく、自分の評価基準を大切にしましょう」って言われて、その意味がよくわからなかったんだけど、それもそのはず、わたしは常に『好きな人を悲しませないためにはどうすればいいか』を頭に置いて行動・発言するため、いつの間にか相手の評価基準や価値観が、自分の評価基準であり価値観になっていた。彼女のおかげで気づけた。
自分の基準や価値観をこれから探したりつくるのは、きっと容易なことではない。でも、そうしないとずっと心がバラバラのままで生きることになるんだろう。自分の気持ちにずっとフタをしていたことに気づいたからには、そのフタを開けなきゃならないのかもしれないな。