Tan-Tan

パートナーを自死で亡くしたグリーフサバイバー(自死遺族)の毎日を淡々と綴っています サイト→『andante』https://andante069.amebaownd.com/

12/3〜12/5

12/5
天気はくもりからつめたい雨。服を着こんで恵比寿の写真展まで。写真を撮るのは苦痛、とまではいかないけど、楽しめなくて、天気も悪かったのでカメラを持たなかった。無理して持って、きらいになりたくなかった。写真展はとても楽しめた。好きなふたり、有名な写真を生でプリントを観ることができる。単純にそれがよかったなあと思う。コンタクトプリントは露出を間違えてるショットや何を撮りたかったんだろう?というショットもちらほら見かけて、あ、みんなおんなじなんだ、って思った。目標のためにたくさん練習をするというのは、いつの時代もおんなじなんだ。それがわかってほっとした。
写真を撮ることがまた楽しいと思えたらいいな、と思った。

12/4
仕事の都合で1時間早く出社。起きれるか不安だったけど大丈夫だった。動けるか不安だったけどそれも大丈夫だった。でもその目的だった仕事が終わると急激に眠気がきた。やっぱりこんな状態で仕事は続けられないな、と思った。そのほかの副作用で気になることは便秘。10月の謎の下痢から自分で買った整腸剤を定期的に飲んでいるけど、なにをどうやってもトイレに行く気配がない。この状態が続くようなら医師に相談しようかな。休職に関する具体的な面談は来週の月曜日。とりあえず訊きたいことは、休職期間中の保障と、支払うべき年金、保険料、税金について。お金のことを考えるとげんなりするけど、現実問題大切なことだから仕方ない。しっかりしなきゃ。

12/3
自己評価MTGも4回目。これもスムーズに話すことができた。最初の2回はぼろぼろ泣くほどで、いま振り返ると何で泣いてたのかが分からない。悔しかったから、というより、分かりたいのに分からなかったから、の方が近いのかな。眠気とふらつきはおさまらない。仕事に支障をきたす。仕方がないと諦めることができるのは、仕事を休むことができるという安心感からなのかな。

写真展へ

larnさんを誘って、写美で行われている『木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン』写真展へ。なんせこのお二方だし、面白いに違いないと思ってはいましたが、予想以上に良かったです。生プリントが見られたのはもちろん、展示点数もちょうどいい多さだったし、なによりコンタクトプリントが見られたのが良かった。写真家ならあまり見せたくはなかっただろうに…。露出を間違えてたりしてるのを観て、「猿も木から落ちるんだな…」と思いましたよ。あの決定的瞬間は本当にたまたまの偶然だったんだな、とか、色々思いながら観てました。これが700円なんだもん、安い!安すぎるよ!本当に感謝したい気持ちです。たぶん、また行くと思います。今度はオットを連れて。
ナディッフバイテンでは、この写真展の図録とフォトグラフノートを買いました。

フォトグラフノート no.04 トップフォトグラファー12人による「肖像写真」の流儀

フォトグラフノート no.04 トップフォトグラファー12人による「肖像写真」の流儀

アラーキー上田義彦さん、梅佳代ちゃんなど、自分が好きな写真家のポートレート特集でした。折り返しには、「ポートレートの撮影は、私には非常に難しい。とても難しい。それは、その人の上に置かれた疑問符だ」というブレッソンの言葉。奥が深い。
写真、撮るのは楽しめなくても観るのは楽しめるみたい。それがわかっただけでもじゅうぶんでした。