見たかった…
今、1枚の写真が注目を集めている。
63年前、被爆した長崎で撮影されたもので、亡くなった幼い弟の亡きがらを背負い火葬場の前にたつ「焼き場に立つ少年」と題された写真だ。
撮影したのはアメリカ人カメラマン、ジョー・オダネル。去年8月9日、亡くなった。占領軍として原爆投下後の長崎に入り、その破壊力を記録するため写真を撮影する一方で、軍に隠れ内密に自分のカメラでおよそ30枚の写真を記録した。帰国後、被爆者の記憶に悩まされ、悲劇を忘れ去ろうと全てのネガを自宅屋根裏部屋のトランクの中に閉じこめ、43年間封印してしまう。しかし晩年になって原爆の悲劇を訴え母国アメリカの告発に踏み切っていく。原爆投下を信じる周囲から非難の声を浴びながら、85歳の生涯を閉じた。
いつだったか、フジテレビの番組で「焼き場に立つ少年」の写真を見て、『トランクの中の日本』がほしいと思ったんだけどすでに絶版で手に入れられなくて、残念に思ったことがある(いまamazon覗いたらどうやら現在は取り扱っている模様)。番組見たかったけど今日は絶対帰れないし、再放送を待つしかないなあ。涙。それにしても、8月9日の写真を撮った人間が8月9日に亡くなった、というのは何かを感じた。
追記:2008年8月27日(水)深夜【木曜午前】0時45分〜1時34分 総合テレビで再放送予定
- 作者: ジョーオダネル,Joe O’Donnell
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1995/05/01
- メディア: 大型本
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