Tan-Tan

パートナーを自死で亡くしたグリーフサバイバー(自死遺族)の毎日を淡々と綴っています サイト→『andante』https://andante069.amebaownd.com/

充実したはじまり

8月が始まると、今年もそろそろ終わりな気がする。いまは、とにかく苦手な夏を乗る切るのに精いっぱい。
そんななか、昨日は仕事が落ち着いたのをきっかけに、エイヤとばかりに写真展のハシゴと写真散歩とライヴへ行ってきました。まず写真展。東京都写真美術館で行われている『世界報道写真展』と『旅 第2部−異郷へ−』を観てきました。今回の「世界報道写真展」は、自分のなかではあまり印象に残らなかった。去年はやっぱりサブプライムローン問題をきっかけとした世界不況がキーワードになってるからなんだろうけど、個人的に不況じゃないからリアリティがないという…(ありがたいことですけど)。それを言ったら内戦や紛争もリアリティはないわけなんだけど、それはまた別でして(なんかいつも「日本のどこかで起きそうな気がする」ていう不安があるんだよねー。なんでだろ)。あとは北京オリンピック関連の写真が多かった気が。…などなど、今回は自分にとって、「そういうこともあったなあ」というものばかりが展示されていたので、さささーっと流れるようにして観た。意外に少なかったのが四川の大地震の写真。国側の規制が厳しかったから少なかったのかなあ…。まあいいけど。
続いて、『旅 第2部−異郷へ−』。これは観ていて楽しかった。アラーキーの「センチメンタルな旅」が展示されてて食い入るようにして見ましたよ。笑。プリントが綺麗で、写真でブンガクしてるのはやっぱりこのひとだけだった。そのほか、内藤正敏、秋山亮二、土田ヒロミ、牛腸茂雄森山大道須田一政柳沢信北井一夫(敬称略)の写真が展示されています。どれも見ごたえあったー。
その後は、ナディッフ×10(=“バイテン”と読む。売店とかけているのはもちろんのこと、写真にちなんでますなあ)で、虹色鉛筆(芯がナナイロ)、35mm実物大フィルム型鉛筆削り、35mm実物大フィルムの付箋、操上和美のロングインタビュー雑誌(2000年のもの)を買った。虹色鉛筆は、黄色が書きづらい(つーか書いても見えん)ですが気に入っています。
写真散歩は1ヶ月半ぶりくらいかな?リハビリみたいなもんで空(晴れても曇っても)と緑ばかり撮った。リハビリ用に使ったのは初代キヤノネットで、比較的使い慣れている一眼レフじゃないっていう。まあ、カメラなんて写ればなんでもいいんです、自分にとっては。キヤノネットで撮った写真の色は変に青くなるので、いまから仕上がりが楽しみ。変な写真ばかり撮れていますように。
その後はスキャナーズのライヴへ。ライヴそのものは今回も楽しかった。それから、めずらしくメンバーのみなさんとゆっくりと話すことができて良かった(たいてい自分の方に時間がなくて、終わったらさーっと帰っちゃうから)。そのせいか、なんだかずいぶん気持ちがすっきりしている。そもそも、今度またいつ行けるかわからないし(「絶対」と同じくらい「またいつか」っていう言葉が苦手)、なるべく後悔しないようにその時その時を大事にしたいなあ、と思う。

さて、「アノ」告白をシャチョーにしてから1カ月。仕事もだいぶゆるめにしてくれたおかげで、精神的にゆとりもでてきた。しかし、そろそろ気合いを入れなければいけないと思っている。相変わらず寝付けないわ眠れないわ食べられないわだし、何かあれば「焦らなくていいよ」って言われると思うけど、そこに甘えてしまってはだめなんだ。ただ、集中力が続かないことや考えをまとめることができないのも事実。ここには書ききれないほど、いろいろと試行錯誤中。とりあえずいまは、目の前に置かれたものをやるしかない、という状況です。