Tan-Tan

パートナーを自死で亡くしたグリーフサバイバー(自死遺族)の毎日を淡々と綴っています サイト→『andante』https://andante069.amebaownd.com/

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中学生時代、「真面目」「先生の言うことを素直に聞く」ことがきっかけでクラス全員の女子から無視されて、高校生では「わがまますぎる」からと言われてやはりクラス全員の女子から無視された(本人は自分の意見をはっきり伝えていたつもりだった)。高校を卒業すると同時に、やっと解放された気がした。短大を卒業後、社会人になって初めての職場で、女性上司に対して自分の意見を言うと「わたしはプロよ」と一喝され、また無視が始まった。もうそういうことはめんどくさかったので、『真面目』の部分だけは残して、どの職場へ行こうと、上司の言うことに納得いかないことがあっても、NOと言わずに素直に聞いて、ただ指示を待つだけにした。それで約10年、社会人生活は平穏に過ぎていった。
いまの職場は、どうしてそう考えたのか理由を添えて自分の意見を言わないといけない。能動的に行動していかないと「やっていない」と評価される。真面目に仕事していたって、相手が望んでいるポジションまで到達していなければ「期待はずれ」と思われる。それまでの10年とは180度やり方が違う。どうしていいか分からなくなって誰にも相談せずに自分なりに頑張っていたら薬が必要になった。
過去のことを振り返ったって仕方がない。こうやって生きてきたのは紛れもない事実だ。けど、いまさらどうやって“新しく”生きていけばいいのかわからん。
昨日、上司からは「いまはちょうど仕事量も少ない時期だし、こういうときは休んでもいいんだよ」と言われた。通院したってなんだって、できることなら休みたくない、休んだらいけない、ずっとそう思ってきた。でも、もしかしたら休むことも必要なのかもしれない、と初めて思うようになった。休んだら(止まってしまったら)、いまの職場では本当にだめになるような気がしていたから。でも不安はある。休みがあけてからの自分は、少しでも変わることができるのだろうか。『こういう人間ならば、いまの職場にいてもいい』と自分が思い描いている社員に近づけるのだろうか。