Tan-Tan

パートナーを自死で亡くしたグリーフサバイバー(自死遺族)の毎日を淡々と綴っています サイト→『andante』https://andante069.amebaownd.com/

見た

モリのアサガオ。仕事が忙しくて脱落しそうになったけど、やっぱ見て良かった。
第3話は平田満さんの回。いじめで自殺した息子の父親の物語。そのせいで職を失い離婚もし、自分にはなにもなくなったところで息子をいじめた少年3人と偶然出会う。そして逆上した結果、その少年たちを殺す…仇打ち殺人の死刑囚役だった。笹野(平田満)は『平成の仇打ち殺人鬼』こと渡瀬満(ARATA)に影響を受けて再審請求をする。「はたして自分は本当に、悪いことをしたのか」と。
なんか、憎しみからは本当に何も生まれないんだな、ってことを改めて思いました。刑務官が「再審請求をして笹野が釈放されたとしても、今度は笹野が殺した少年の親が笹野を殺すかもしれない。だから抑止力として死刑は必要だ」って言ったんです。わたしも、抑止力として死刑は必要だと思う。しかし、それだけで“本当に”死刑は必要なのか?と、ちらっと思っちゃったんですよねぇ。犯した罪だけに焦点を当てれば、確かに笹野は死刑に値すると思うんだけど、そもそもいじめで息子を殺されなければ笹野は犯罪者になることはなかった。チビノリが麻美に「もし自分の親が殺されたらそういうこと(笹野は死刑になるべき人間)だと言えるのか?」と言ってたんですが、そういう気持ちもわかってしまう…。
それにしても平田満さんの演技力がすごすぎる件。息子の、毎年の命日に若林(塩見省三)がお墓から一輪の花を持ってきてくれる、その真実を知ったときの表情は鳥肌モノでした。
第4話は津田寛治の回と見せかけて釈ちゃんの回ってゆーかまさかの津田寛治!(嬉)…しかしエピソード(少年8人殺人・獄中結婚・異例のスピード判決)を見て、小学生殺傷事件の死刑囚・宅間守を思い出した。
獄中結婚する女ってどんな女やねん、と思っていましたが、今回の釈ちゃんのような“罪滅ぼし”の女性は実際にいるのだろうか。獄中結婚に共感はまったくできないけど、理解ぐらいはしておきたい(まあ無理だろうけどもさ)。来週にも続くようなので、しっかり掘り下げて欲しいなあ。
第2話の大倉孝二の回もそうだったけど、この話を通して、愛の存在をいろいろと考えてしまうな。