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しかしやはりなにも変わることができないのだった。
自分自身がそれを無意識に拒否しているのかな。“認知のゆがみ”って言葉が再び頭をよぎる。そう、いま全てにおいてネガティブに捉えているのはゆがみのせいなのだ。ただ、もう以前のようにゆがみを正すことができないというか…思いこむことも逃避することも『違う』と感じてしまう。あれだけ費やした時間は、いったいなんだったんだろう。
自分にとっての“絶対”が欲しいと思っている限り、きっとそれは“絶対に”手に入らないんだろうなあ。
前を向くためには、考えちゃいけない。いろんなひとから「難しく考えすぎ」って言われるけど、実際はそんなに考えていない。でも、それを言われてとりあえず「そうだよね」って返事する。言い返すほどの言葉を持っていないから。
「難しく考えすぎ」というその言葉自体は日本語なので通じるけど、言葉の意味は正しく理解できてないんだと思う。
死に物狂いで自分を信じた人と話をするたびに、自分がどんどん見えなくなるのがわかる。それは卑屈になっているんじゃなくて、ただ単純に。