Tan-Tan

パートナーを自死で亡くしたグリーフサバイバー(自死遺族)の毎日を淡々と綴っています サイト→『andante』https://andante069.amebaownd.com/

もう一回、

本当は、3月15日で心療内科の治療を終えるはずだったんだ、
ってことを、今日の診察で思い出した。3月11日以降、電車がちゃんと動かないことを理由に診察の予約をキャンセルした。それ以来のクリニック。今までお世話になっていた主治医は自分の勉強を理由にいなくなったし、そうすると転院先(=主治医の異動先)に行く理由もなくなったしで、予約制じゃない、もともと通っていた会社近くのクリニックへ行った。
いまの状態はうつ病、そして全般性不安障害という名前がつくみたい。うつについては正直自覚がない。全般性不安障害、という言葉は、10年心療内科に通っているけど初めて聞いた(でもわりと罹患率は高い)。要するに、なんでもこわがってしまう状態らしい。わたしの場合、幼い頃からそうだったので病名があったんだ、というのが正直なところ。
いまこわいもの、じしん、それに関する文字や誰かの言葉、ビルや地面のひび割れ、ひとりになること、遠くへ行くこと、3階以上の高い場所、食べられないこと、突然の音(特に破裂音)、テレビ、ネット、・・・いろいろ。
とりあえず治療としては、全般性不安障害の症状を抑えてから再び抗うつ剤の治療に入る、らしい。じしんをきっかけに・・・というのは残念だけど、まあ仕方ない。認知行動療法は、全般性不安障害にも効果はあるらしいが、うつ病のときのそれとはやり方が違うみたいなので、それもまた落ち着いたあとでやるかもしれない。
新しい先生は、すごくこころを開いてくれる先生だった。「この病名がつく人ってビビリでキョドってて天然ちゃんなんだよね〜。あなたも天然とか言われない?」とかなんとか軽い冗談を言って笑わせてくれるし、この(いわゆる精神的な)病気の現実を教えてくれる。つまり、治っても何度でも罹る人は罹るし、不安障害ならなおさら治りにくい、ということ。
それでもなんでも、わたしの話を聞いてくれた。変な言葉でも伝わっているみたいだった。だから泣いた。病院で泣いたのは本当に久しぶりだった。変なことを言っているのにちゃんと聞いてくれたから、安心したような救われたような、そういう気持ちになることができた。