Tan-Tan

パートナーを自死で亡くしたグリーフサバイバー(自死遺族)の毎日を淡々と綴っています サイト→『andante』https://andante069.amebaownd.com/

眼鏡

フミヲちゃんにプレゼントした眼鏡に

似ている眼鏡をかけてる人とすれ違って

 

あの日の夜

家に置いてあった別の眼鏡を警察の人が見て

「たくさん眼鏡を持ってるんですね」って言って

それいま言う?って思ったことを思い出した。

 

 

あの眼鏡、とてもかっこよくて似合っていたけど

かけたらほんとチンピラみたいだったね。

いま思い出してもウケる。

 

癒しフェア

3年ぶりに癒しフェアに行ってきた。

3年前は出展側で(大赤字で終わる)、

フミヲちゃんも応援しに来てくれたよねぇ。

 

まさかその翌年に

そっちへ行くとは思わなかったけど。

 

相変わらずカオスな場所だった。

ぐるぐる目眩がするところもあり。

商魂たくましいスピリチュアルな人たちの巣窟。

 

でもまあ楽しかったよ。

 

2月のイベントで隣だった占い師さんに偶然再会してね、

占いしてもらったら

今年中に年下彼氏ができて、

来年、バツイチ子持ちの年上男性と再婚して、

わたしは妊娠出産して、念願の家族を持つそうです。

 

年下彼氏はどこ行っちゃったんだろう。

無茶苦茶だよね。笑

まあでも、希望の持てる結果で良かったよ。

 

幸せになることを許可しなさいって言われて

うん、でも、まあわたしは、ね、

っていう気持ちを見透かされたような気がして。

わたしは幸せになったらだめだよ、みたいな

 

わたしもわたしが許せないから

 

フミヲちゃんは、わたしが幸せになることについてどう思う?

 

いまさら訊いても

仕方ないか。

 



通院日

今日は心療内科の通院日。

毎日とても淡々と暮らしていること、

それが特に負担にはなっていないこと、

時折、食欲がなくなって困ること、

久しぶりに行ったライブが楽しかったことを話したよ。

 

来月、命日が来ること、

その前の日に誕生日が来て、フミヲちゃんの年齢を越す事も話した。

その日、どんな気持ちで迎えるのか、いまは正直不安。

意外となんともないかもしれない。

やっぱり落ち込むかもしれない。

どっちだと思う?

 

なんとなく、将来の不安(主に経済的な)を話して、

「いざとなったら生活保護って考えるひとが多くてびっくりします」って

先生に言ったら、「僕もいざとなったら生活保護だと思ってます」だって。

先生もかい!

 

フミヲちゃんはこっちにいた時、将来の不安を漠然と抱えていて、

でもそれを特に口にはしていなくて、

一緒に暮らしていたわたしもなんとなく不安だったけど、

思いつめてはいなかった。

 

フミヲちゃんは、よくも悪くもとってもまじめで、

もっともっといい加減だったら、そっちになんか行かなかっただろうに、

って、

いい加減な人たちを見るたびに思うんだよ。

 

自分をそんなに責めなくても良かったのに。

って、

もっと言ってあげればよかったかな。

 

安心させてあげたかったな。

 

 

また会える可能性

ラクルカードを引いてみた。

そこには

「もしかしたら物質世界で会えるかもしれない」

って書いてあった。

 

おお、この先この世で再会するのかもしれないのか。

 

フミヲちゃんの形はなくなってしまったので、

どんな形で再び会うのかな。

 

ヒト形?

動物?

草木や花?

 

遺書のような手紙には

嫌いにならないでと書いてあって

 

「いや、嫌いにならないでも何も嫌いになったなんて一言も言ってないけど」

ってなったけど

 

嫌いになんかならないから

わたしがこっちにいるうちにもう一度会おうよ。

そんでいろいろまた話そうよ。

きっと笑いが絶えないはずだよ。

 

返事のない会話はもう飽きてきたところだからさ。

 


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