ちっぽけな夫婦のおっきな愛の物語
西加奈子「きいろいゾウ」読了。既刊の「あおい」や「さくら」はオチが弱いというかオチに至るまでが詰め込みすぎというか、ああそういう展開なのね、とびっくりしたことから、「きいろいゾウ」もどうかな〜なんて思いながら読み進めてみたがやっぱりそんな印象。起承転結の「承」と「転」の境目が激しすぎて、唐突感は否めない。結に向かうエピソードは、やや無理矢理な感じもある。
が、おもしろかった。結局3日で読み終えたからなあ。ボリュームもそこそこ、行き帰りの電車が読書の時間だから、わりとハイペースで読んだと思う。それだけ読みやすかったし、自然とこころに沁みこんだ。
それにしても西さんは人間が好きなんだなあと改めて思う。それは、作家や写真家などものを生み出すひとにとって一番大事な要素だと思う。今後もこのひとの作品は楽しみだ。
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