うつくしい
谷崎潤一郎の『春琴抄』読了。ビジネス書と違って小説はやっぱり読むのに時間がかかるねぇ。しかもこの話、段落が一切なく句読点もたまに打たれているくらいで、最初は読みづらいことこの上ない。しかし文体にリズムがあるといいますか、それを掴んでしまえば段落がなかろうと句読点が打たれていなかろうと、全然関係ない不思議。まーしかし、相変わらずうつくしい文章だこと。そこに拡がる世界もうつくしいこと。真似は出来ないけど。大した量は読んでいないけど、いままで読んだ谷崎作品のなかで、これが一番好きだなあ。
- 作者: 谷崎潤一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1951/02/02
- メディア: 文庫
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