Tan-Tan

パートナーを自死で亡くしたグリーフサバイバー(自死遺族)の毎日を淡々と綴っています サイト→『andante』https://andante069.amebaownd.com/

うつくしい

谷崎潤一郎の『春琴抄』読了。ビジネス書と違って小説はやっぱり読むのに時間がかかるねぇ。しかもこの話、段落が一切なく句読点もたまに打たれているくらいで、最初は読みづらいことこの上ない。しかし文体にリズムがあるといいますか、それを掴んでしまえば段落がなかろうと句読点が打たれていなかろうと、全然関係ない不思議。まーしかし、相変わらずうつくしい文章だこと。そこに拡がる世界もうつくしいこと。真似は出来ないけど。大した量は読んでいないけど、いままで読んだ谷崎作品のなかで、これが一番好きだなあ。

春琴抄 (新潮文庫)

春琴抄 (新潮文庫)