Tan-Tan

パートナーを自死で亡くしたグリーフサバイバー(自死遺族)の毎日を淡々と綴っています サイト→『andante』https://andante069.amebaownd.com/

Hello,high-low

ここ最近、気分が落ちたかと思えば、突然取り憑かれたかのように無心で部屋を片づけ始めたりすることが多い。しかも家を出る間際とか寝る前とか、そういう時間に熱中して片付けを行う。さっきまでもそうで、特に、バラバラに置いていた写真集の整理をしていた。ようやくまとまった形にはなったけど、その並び方に納得はしていない(写真集は漫画や小説のように形が決まっていないから、きちんと整理できなくて苛々する)。整理の最中、奥のほうからthee michelle gun elephantの写真集「フレンズ」が出てきた。そういえば、この写真集で佐内正史という写真家を知ったのだった。

フレンズ ミッシェル・ガン・エレファント―佐内正史写真集

フレンズ ミッシェル・ガン・エレファント―佐内正史写真集

いつか使うだろうと思って、懐かしんでしまっておいたものは、再びそれを見るまで思い出さない。だから、全部ゴミ袋に入れた。ゴミ袋の中身は忘れられた思い出でいっぱいになっている。なにも思い出したくない、いまの気分にぴったりだ。この湧き上がる孤独感はいったいどうしたものだろう?
「どうして不安なのかを考えてみよう」
「どうして?理由なんてないんだよ」
「思考が停止しちゃっているね」
理由を考えてそれを言えば、言い訳に聞こえてしまうらしい。じゃあどう言えばいいんだろう。ああそういえば、自分の言葉が通じないって感覚があった。いまはその状態なんだ。どうしたら(どうすれば)自分の言葉が相手に通じるんだろう。わからない。と言えば「わかりたくないんでしょ」と言われる気がする。それを言われるのがもう怖い。
変えたくても変えられない自分に、やっぱり苛々する。そして落ち込む。どうなってもいいやと思う。の、繰り返し。つかれた。いくら飲んだところで、やっぱり薬は効かない。