読んだ
- 作者: 大川悦生
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2005/10/01
- メディア: 単行本
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話の内容ですが、おかあさんには7人の息子がいて、次々と兵隊に取られていきます。兵隊に取られるたびに、裏の庭にキリの木を一本ずつ、「これは一郎の木、これは二郎の木…」と植えていって毎日話しかけます。「お国のためにしっかり働くんだよ」などと声をかけるんだけど、一郎の戦死の報告を受けてから、おかあさんの言葉に変化が生まれます。…それが本当に悲しくて、教科書を読みながら家で泣いた記憶があります。
この本には、表題作のほか、東京大空襲、広島の原爆、シベリア抑留、南国で戦った兵隊さんのお話、戦後の日本(これは書き下ろし)など、全部で8つの話が載っていて、どれも考えさせられるものでした。子ども向けに書かれてるからより分かりやすいぶん、ダイレクトに伝わるんだよねぇ。
あとひとつき。また8月15日がやってくるんだね。