Tan-Tan

パートナーを自死で亡くしたグリーフサバイバー(自死遺族)の毎日を淡々と綴っています サイト→『andante』https://andante069.amebaownd.com/

読んだ

おやすみプンプン 6 (ヤングサンデーコミックス)

おやすみプンプン 6 (ヤングサンデーコミックス)

やっとこ読み終えた。いにおさんの絵は好きなんだけど、プンプンだけは苦手。
読むと、やっぱりというかなんというか面白かった。それは、「面白かった」と一言では言えない面白さ。プンプンの成長過程を見るにあたって、人格とか、人間性とか、そういった諸々のことの基盤になるのは“家族”で、それから自分が考えたこと、自分がつきあってきたひと、自分が経験したことなどで出来上がってゆくんだな、と思った。プンプンはいわゆる『破綻した家族』の側の人間で、プンプンの好きな女の子は『仲の良い家族』の側の人間だから、分かり合おうとしても分かり合えない関係なんだろうなあ。わたしは、『仲の良い家族』の側の人間なので、プンプンの言ってることややってることは、分かるんだけど理解したくても理解することが出来ない。そういえば、家族関係の希薄なひとから「きよの家族は仲が良いからいいよね」とか「仲が良いから分かんないんだよ」って言われた(ことをたったいま思い出した)。そのときは、『仲が良くたって問題がないわけじゃないんだけどな』と思ったけど、それを言うことはなかった。言ったとしたらその子との関係性は、何か変わってたのかなあ。
「自分のことしか考えてない」「自分のことしか好きじゃない」っていうのはこころに痛いセリフだ。でも、人間ってみんな“そう”じゃないのかしら。