Tan-Tan

パートナーを自死で亡くしたグリーフサバイバー(自死遺族)の毎日を淡々と綴っています サイト→『andante』https://andante069.amebaownd.com/

読んだ

こうふく あかの

こうふく あかの

うーん。
うーん。
読み終わったあとはそんな感じでした。西さんの作品は面白いんだけど、いつも途中から離れて行っちゃう。なので今回も「途中まではおもしろかったのに…」ってなってしまう。相性が悪いのかなあ。物語は、結婚して12年、39歳の調査会社中間管理職の靖男の妻・国子が、ある日他の男の子どもを宿す話と、2035年、小さなプロレス団体に所属する無敵の王者、アムンゼン・スコットの闘いの話。2つの話が並行して進むんだけど、途中でどう繋がるかなんとなく想像できたし、ラストは、まあ意外と言えば意外なんだけど、それも「へぇ…」で終わってしまった。
そもそも、男性は「女は子宮でモノを考える」ってホントに思っているのかね(作中では、「女は膣でモノを考える」でした)。思っていたとしても、その意味を知っているのは男性の方ではなく女性の方のような気がする。…とかなんとか、主人公のいろいろな言葉に反応してぐじゃぐじゃと思っていたら物語が終わっちゃって、「ああ、また離れてっいっちゃった…」と思ってしまったわけです。最後の展開も、自分にとっては唐突で「???」だった。そこに至るまでの過程が少しでも書いてあればなあ。オット曰く、「それを書いてしまったら蛇足」らしいんだけど。
話の量が少なくて2時間ほどで読み終えたんだけど、そのスピードで読んだのが間違いだったのか?もう一回読んでみよう…かなあ(主人公に共感できないのがつらいー)。