Tan-Tan

パートナーを自死で亡くしたグリーフサバイバー(自死遺族)の毎日を淡々と綴っています サイト→『andante』https://andante069.amebaownd.com/

自分の本音を話すということ

友達がスタッフとして働いているカフェ会『かたり場』に参加してきました。と言っても午前中はイタリア語のレッスンだったため、ひとり途中参加(いつもこんなんだな)。会場に着くと文字通り熱気に包まれていました。オフ会のように趣味が同じ者同士集まるというわけでもなく、ただ「本音を語れる場」へ行くだけ、ということで正直ちょっと不安だったんですが、実際参加してみたらそんな不安はどこへやら。べらべらしゃべっている自分がいました(笑)。だってみなさん聞き上手。
カフェ会では、時間を区切っていくつかのテーマについてそれぞれ話し合い(参加者の属性から、自分の仕事に関するテーマが多かった)、テーマが変わるごとに話し相手もチェンジします。わたしはテーマが変わっても、話し相手はひとりだけにしたけど(複数人で話すことに慣れていない)、複数の人たちが集まって話しているテーブルもありました。意外と男性参加者が多いことにびっくりしました。それだけ自分を語れる場が見つからないということなのかしら。
とても楽しい3時間でした。ただね…正直、ざらっとした違和感もあった。そんなにも自分の本音を語る場所ってないんだっけ?という違和感。若い人から自分より年上の人まで、みんながみんな「真剣に語り合える場が欲しい」っていう気持ちが強くてすごくびっくりした。わたしなんかいつも本音しか言わないからさぁ。
そこで気づいた。学生時代からいまの今まで、人間関係では割と苦労した方だと思うんだけど、それは自分が本音でしか相手とつきあえないせいだったからなのかなぁと。これまでの人生、本音を言ったらたいてい誤解され、そんなものさーと諦めることの繰り返しだったんだけど、本当は諦めないで、相手に「あなたにも本音で話して欲しいよ。安心していいよ」って、自分も言えば良かったのかなあ。
「みんな照れとか色々あって、自分の本音を隠して、失敗したときカッコ悪いから逃げ道作ってる。だからきよさんみたいな人を見ると羨ましくて、だからからかったりしたんじゃないかな」と、最後に話した人からものすごくありがたい言葉をもらった。そういう発想は自分には全くなかったから、今後もし人間関係で悩むことがあっても、もしかしたら次は諦めないかもしれないなって思ったよ。もちろん、色んな人がいるから、みんなに「ぶつかって来てよ!」なんてことは言わない(笑)。なんとなく本音を隠したままの方が、上手くつきあえることだってあると思う。でもそんなつきあいばかりじゃ、やっぱり何となくさみしいし、本音が話せなくてフラストレーション抱えるくらいだったら話して欲しいんだよなあ。自分としては(嗚呼、フジくん的発想)。考え方が違うくらいで「あなたとはつきあいたくない」なんて言わないよ。
なんだか色々考えさせられた会だったのでした。