Tan-Tan

パートナーを自死で亡くしたグリーフサバイバー(自死遺族)の毎日を淡々と綴っています サイト→『andante』https://andante069.amebaownd.com/

ネガティヴ祭り

本日より写真展が開催。ってことで搬入して参りました。
まだ全員の作品が揃っていないんだけど(ゆるい感じなんです)、今日だけで飾られた作品をひととおり眺めて観た。自由展示ということで学校の文化祭のような、それぞれ個性のある展示風景を眺め、はげしく落ち込んだ。ような気がする。
写真展自体は楽しかったし、そこで初めて繋がれた人たちとおしゃべりするのも楽しかった。ただ、単純に、純粋に作品だけを自分の写真と見比べてみると、自分のなかで、そこにあったはずの『楽しさ』や『思いの強さ』みたいなものがなかなか感じ取ることができなくて、どうしたもんかなあ、と考え込んでしまった。
「結局、被写体から逃げてるんだよね」。そう言ったのはオットだった。それは、オットがオット自身の作品について語っていたことなんだけど、それは自分にもしっかりと当てはまった。
機会があれば写真展にはしょっちゅう参加しているけど、参加するたびに落ち込むのは、結局自分に自信がないせいだと思う。自分の写真を観て褒めてくれる人や好きだと言ってくれる人がいて、すごく感謝している一方で、どうしてもっと自分は表現することができないんだろうという思いが、なかなか消えてくれない。出した写真について、「こんな写真、人様に見せられるものじゃない」という気持ちはひとつもない一方で、「なんて弱い写真なんだろう」と思いも、なかなか消えてくれない。
写真は自分そのものだ。
自分の写真は好きなのに、相手に伝わっている気がしない。まあ実際、「なにが伝えたいんだかわからない」などと言われたことはある。しばらくは落ち込んでいたけど、しばらくしたら開き直って「よくわからない写真を撮ってます」とか自分で言うようになったけど、まーやっぱりね、本当はね。
表現者にはなれないけど、発信する人にはなりたい。何かのきっかけになれるような。おこがましいかな。