Tan-Tan

パートナーを自死で亡くしたグリーフサバイバー(自死遺族)の毎日を淡々と綴っています サイト→『andante』https://andante069.amebaownd.com/

3連休の

初日に叔父が亡くなった、というメールで起きた。その日の夜、叔父達の住む愛知へ行った。
叔父は、父と同じスキルス胃がんを患っていた。父は、病気が分かってからわずか3カ月で他界したが、叔父は3年半もの長い間がんばっていた。病気だからとくよくよすることなく(まあ表向きは、だけど)、行きたい場所へ行き(今年の1月にはひとりで実家の熊本まで行ったそうだ)、食べたいものを食べ(亡くなる前日までガリガリ君をめっちゃ食べていたそうだ)、大切な家族と大切な時間を、明るく楽しく過ごしていたという。
四兄弟の末っ子なせいか飄々として自由で、そのフラフラ加減を見ては、父はよく叔父を怒っていたそうだ(父は真面目を絵に描いたような人だったからねぇ)。そういえば父はお見舞いに来た叔父に、また何かしらの注意をしてたっけな・・・と思いだした。叔母(つまり叔父の奥様)もしょっちゅう注意したり怒ったりしてた。でも何も気にしていないようだった。笑
棺の上にウイスキーが乗せてあって、「叔父ちゃん病気なのに飲んでたの?」といとこに聞くと、「隠れてね・・・」と呆れたように言った。亡くなったあとに見つかったらしい。叔父らしくて笑った。そうそう、叔父の書いたメモ書きの遺書の話や、戒名の由来にも笑わせてもらった。死んでもなおおもしろいよ、おじちゃん!
叔父らしい、いいお式だった。最期はやはり痩せてしまったけれど、写真に写る叔父の笑顔はわたしがよく知っていた叔父そのもので、これからも家族を見守ってくれるのだろうと思う。少しだけ早い旅立ちは、残念だし哀しいけれど、天国にいる父と祖父と3人で、また楽しい時間を送って欲しい。そう願って止まない。
寝ずの番、折しもその日は「スーパームーン」と呼ばれる近地点での、うつくしい満月の夜だった。