Tan-Tan

パートナーを自死で亡くしたグリーフサバイバー(自死遺族)の毎日を淡々と綴っています サイト→『andante』https://andante069.amebaownd.com/

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実家に帰って、母親に全部話した。
カウンセリングを受けていた頃から、母親に話すことがひとつのテーマだったけど、終了してから2カ月近く経って、ようやく話すことができました。母親の前ではいい子の長女しか演じることができなくて、離婚なんて話すことなんてできないって思ってたけど、オットに話したことで自分のなかで何らかの区切りがついて、これは話せるかな、と思って。母親はわたしの状況に口をはさまず、ただ黙って聞いてくれました。ひとしきり話した後、母親は自分の気持ちを話してくれました。わたしもただ黙って聞いてました。
結婚して5年経って、子供が出来ないことを母親なりに感じていて、それでもわたしがオットと仲良く暮せていればそれでいいと思ってたということ。でも、一方が欲しくなくて一方が欲しいと思うことはやはり不幸だということ。相手に合わせ過ぎるのも問題だと思うこと。ケンカしてでもいいから自分の気持ちを伝えて欲しいこと。結婚も家を買うことも決めてから相談されていたことがさみしかったこと。今後どうなるかわからないけど、娘には娘が思ったとおりの道を歩いて行って欲しいこと。離婚した後の生活を考えておかなければならないということ。わたしになにがあっても自分は味方だということ。
遠慮をしていた母親と、心配掛けたくないわたし。感情は少し違っていても、親子だなあとあらためて思いました。わたしは母親の娘で子供だけど、それだけじゃないことも少しだけわかったような気がします。家族って本当に不思議。
正直いまは仕事も生活もストレスフルで、新たな道を作ろうというエネルギーはない。なるようにしかならない、流れに従うだけで精いっぱい。それでもなんとかしようという気持ちはいつも渦を巻いていていて、それが新たなストレスにもなっている。気を紛らわすように認定カウンセラーの試験勉強や、タロット占いの勉強(これはあとで覚書を書いておきたい)、イタリア語の勉強をしながら過ごしています。
人生は一度きり。
父親が亡くなってからいつもこのことを意識していたつもりで生きてきたけど、今までとはまた違った角度から意識して、生きて行くことになるような気がしています。