Tan-Tan

パートナーを自死で亡くしたグリーフサバイバー(自死遺族)の毎日を淡々と綴っています サイト→『andante』https://andante069.amebaownd.com/

フォーカシング

産業カウンセラー協会の支部研修を受けてきました。資格を取っても研修ポイントを取得しないと資格の更新ができません。笑。そのため、というわけではありませんが・・・。
今回受けたのは「フォーカシング」という技法、の、体験講座です。フォーカシングとは、アメリカの哲学者であり心理学者でもあるユージン・ジェンドリンが始めた心理療法です。もともとジェンドリンは来談者中心療法のカール・ロジャースの共同研究者で、来談者中心療法の実践からフォーカシングの技法を体系化しました。
以下、意味不明長文が続きます。笑
勉強するなかでフォーカシングについて、興味はあるけどピンとこない・・・そんな気持ちを抱えていました。受講するためにおすすめされた本を読んでもやはりピンとこない・・・でも気になる・・・。そんなモヤモヤを抱えて出席。午前中は主に理論の説明でしたが、いまいちしっくり来ず、居心地の悪さを感じていました(いま思えばまさにフォーカシングを体験すべき日だったんだわ)。
午後になり、デモンストレーションに入る前に、あるひとことがキッカケでモヤモヤが気持ちの悪さに変化、その後、受講生のデモンストレーションもあまり頭に入りませんでした。小グループにわかれてデモを見た感想をシェアする時間になりましたが、ろくにデモを観察できなかったわたしは正直に「あるひとことがキッカケで気持ちが悪いです」と先生に告白。シェア後は小グループでライブをやるはずでしたが、急きょ自分がフォーカシングを体験することに(今思えば受講生のみなさんに申し訳ない・・・)。
するとですね・・・自分のからだに何が起こったかわからないけど、気持ちの悪さがなくなり、安心感を得るまでになり、からだがスッキリ軽くなったのです。これにはびっくり。カウンセリング自体は来談者中心療法の流れを汲んだものなので基本的には先生が誘導する、なんてことはなく(つまり催眠療法などとも違う)、あくまでわたしのペースで進められました。わたしはその気持ちの悪さを追いかけて追いかけて追いかけて、角度を変えて見たり触ってみたりして、とにかくその「感覚」を味わいました。
イヤな気持ちを味わうことに、なんの意味があるんだろう?ってずっと思っていたんだけど、意味あるわ、って目からうろこでした。短期的にはつらい・しんどい作業でも、中長期的には大切だという意味もわかりました。イヤな気持ち、不快な気持ちは、“変化”するんですね。
ちゃんとしたレポートになっていなくて申し訳ないですが、フォーカシングは理論を学ぶというよりとにかくフォーカシングを「体験」する技法です。わたしもこれはちょっと癖になりそうで、また受けたいと思ってしまった。休職していた時、認知行動療法を1年以上受けていたけど腑に落ちないまま終わった、けどフォーカシングはたった1度の体験(あくまで体験)で腑に落ちた。これは言葉では表せない体験です。
ちなみに気持ちの悪さの正体は「怒り」でした。なんでいまここで「怒り」が出てくるのか?と思っていたけど、見て見ぬふりしてきた「怒り」そのものでした。その怒りを、わたしは家の中のどこかには置きたくなかった。だからⅡ度と行けないような、森の中へ持って行きました。でもその怒りは、森の中に置いて埋めても出てきそう・・・。その後、先生とのカウンセリングのなかで、あることに気がつきました。ああ、わたしは本当は、こんな気持ちを持っていたんだなあ。そうしてデモンストレーションが終わりました。
体験講座を終えて、心なしかからだが軽いです。びっくり。そうしてまた気づいたことがありました。わたしは、あの森の中に埋めた怒りを、いつでも好きな時に取り出してきてもいいということ。「森の中にあの怒りがある」ということだけがわかれば、あとはどうしたってもわたしの自由です。触るのも自由、いやな気持になるのも自由、怒りをなくすのもそのままにするのも自由。なんでも解決しなければいけない、ということは、自分の人生においてそんなに重要ではないんだなー。
長々書いて結局意味不明な日記になってしまいましたが、自分にとってはかなり有効な技法だったようです。受けてみて良かった。今後はセルフカウンセリングで継続していきたいです。
自分と向き合うって、ほんっと〜〜〜に大事なんだな!